VMware vSphere Hypervisor 7.0 導入後にやっておくこと
なんとか導入できた VMware vSphere Hypervisor 7.0(ESXi7.0)ですが、やっておかないといけないこと、やっておいた方がいいこと、が見えてきましたので、気付いたところを書いておきます。
導入の記録はこちら。
やっておかないといけないこと
ライセンスの登録
無償評価版のisoファイルを使用してインストールしても、そのままでは、60日間の試用期限のある「Evalustion Mode」になっています。この限定解除を行う必要があります。
[ホスト]→[管理]から、[ライセンス]タブを選択し、[ライセンスの割り当て]をクリックします。
このライセンス キーの欄に、isoファイルダウンロード時に控えておいたライセンスキーを入力します。
入力後、[ライセンスの確認]ボタンをクリックします。
[ライセンスの割り当て]をクリックします。これで完了です。
VMware vSphere 7 Hypervisor としての期間制限なしのライセンスになりました。
やっておいた方がよいこと
ネットワークの設定
VMwareは、DHCPで割り当てられたアドレスが設定されていますので、固定IPアドレスを割り当てておいた方が安心かと思います。
[ネットワーク]から[VMkernel NIC]タブを選択し、唯一のNIC「vmk0」行を選ぶことでアクティブになる[設定の変更]をクリックします。
IPv4設定が[DHCP]になっているので[スタティック]を選び、アドレスを指定します。
ホスト名・ドメイン名の変更が必要なら、
[ネットワーク]から[TCP-IPスタック]タブを選択し、[デフォルトのTCP/IPスタック]行を選ぶことでアクティブになる[設定の変更]をクリックして、表示されるダイアログから必要な変更を行います。
日時の設定
メイン画面の[最近のタスク]の日時が、9時間進んでいるように見えるなら、設定が必要です。
[ホスト]を選択して、[システム情報]の[ホストの日付と時刻]に、日時が表示されますが、一見正しく見えてしまうのがくせ者で、この時刻はJSTではなく、UTC(協定世界時)です。
ですので、ここに表示される時刻は、見た目9時間前の時刻でないと正しい時刻とはなっていません。
[管理]→[システム]タブ→[日付と時刻]を選択します。
「現在の日付と時刻」が、一見、合っているようであれば、NTPの設定をしましょう。
[Edit NTP Settings]をクリックします。
[NTPを使用]を選択します。
NTPサーバに、「 ntp.jst.mfeed.ad.jp 」と記入し、[保存]します。
これだけでは[NTPサービスのステータス]は「停止」になっているままかと思いますので、NTPデーモンを起動させます。
[管理]→[サービス]タブを選択し、「ntpd」を探します。
[ntpd]行の上で右クリックし、[起動]をクリックします。これで、NTPデーモンが動き出します。
[現在の日付と時刻]がUTCで正しく表示されている(一見、9時間前の時刻が表示されている)ことを確認しておいてください。
2021/3/2 追記
ESXiの再起動後もNTPデーモンを起動させるため、NTPデーモンを起動させた後、右クリックで「ポリシー」を選択。「ホストと連動して起動および停止します」にチェックしておいてください。
これを行わないと、ESXiの再起動後、再び手動でNTPデーモンを起動させる必要があります。