VMwareの仮想サーバからQNAPのNASへアクセスする(1)

2021年5月4日

以前から試してみたかった、QNAPのNASとVMwareのリンクを試してみました。

背景を少し

VMware(ESXi7.0)に構築した Windows Server 2019 Essentials で WSUS を稼働させていますが、そのアップデートプログラムのために、VMwareマシンに外付けのHDDを接続しています。

WSUSを2ヶ月ほど運用して、外付けHDDの使用領域が160GB程と思ったより小さかったこともあり、それくらいなら、わざわざ外付けHDDを使用しなくても、常時稼働しているNASに、専用領域を作ってあげれば機材が少なくて済むかな、と考えたわけです。

とはいえ、現状稼働させているNASは、バックアップを取っているとはいえ、万一のデータ消失は避けたいので、現在未使用になっていた旧型のTS-220に、使っていないHDDを格納して、テスト環境を作ってみました。

上手くいけば、稼働中のNASに展開したい、という狙いです。

ですので、この記事は、TS-220が稼働する QTS 4.3.3.1624 での話となりますので、最新の QTS 4.3.5 系とは画面デザイン等が大きく異なります。できることに大きな違いはないとは思うのですが、まだ未検証です。

NAS側 iSCSIの設定

コントロールパネルから [システム] > [ストレージマネージャー]と進み、[iSCSI]タブを開きます。

「iSCSIターゲットサービスを有効にする」にチェックを付けます。ポートは、既定の 3260 で大丈夫です。

左側のメニュー「ターゲット管理」を選択します。

上部にある「クイックコンフィギュレーションウィザード」をクリックすると、ウィザードが始まります。

「LUNがマッピングされているiSCSIターゲット」のまま「次へ」。

内容を確認して「次へ」。

ターゲット名を設定します。この名前は、iSCSIターゲットIQNに反映されます(組み込まれます)。このIQNが、ESXiから接続する際に必要となります。

ターゲットエイリアスは、同じ名前で問題ありません。

「次へ」をクリックします。

「CHAP認証の使用」にチェックを付け、ユーザ名とパスワードを設定します。
パスワードは英数12~16文字が必要です。

ESXiからの接続に必要な認証用IDとパスワードになります。仮想サーバのOS上では、接続済みの状態となりますので、このユーザ名とパスワードは使いません。

設定が終わりましたら「次へ」をクリックします。

LUNとは、論理ユニット番号(Logical Unit Number)のことで、先ほど設定したひとつのiSCSIターゲット名の中に、複数のLUNを作成できるようです。今回は、一つのLUNで全領域を使用します。ただ、この名前を設定等で使用することが、このあと無いので、役割が良く分かっていません。

設定後「次へ」をクリックします。

内容の確認だけです。「次へ」をクリックします。

ウィザードの完了です。記載されている「詳細な設定」は特に不要です。

「完了」をクリックします。

iSCSIターゲットリストに作成したターゲットが表示されています。

今回は、NAS側の設定までです。VMware側の設定に続きます。