陽性者との接触を確認する
厚生労働省が提供する接触確認アプリ「COCOA」。
提供開始からほどなく、2020年6月中にインストールして、現在まで稼働させ続けています。
が、これまで一度も陽性者との接触を通知されることは無く、正直「役に立ってるのかどうかわかりにくい」という印象でした。
COCOAの情報を有効活用
その印象が一変したのが、先日NHKのニュース番組で紹介されたウェブサイト「COCOAログチェッカー」の存在を知ったことがきっかけでした。
COCOAを導入しているスマホに蓄えられたデータを、分析・表示してくれるサイトです。
厚生労働省が「陽性者と接触」と定義するのは、「陽性者との1メートル以内・15分以上の近接」です。
COCOAでは、この近接が「あったか無かったか」しか判りません。でも、大阪府内だけでも連日1~2万人の新規陽性者が出ているのに、「陽性者は近くにいない」という楽観的な思考にはなれませんよね。
この「COCOAログチェッカー」では、「OSが検知した新規陽性登録者との接触のログすべて」が対象となります。たまたまBluetoothが届いちゃったレベル(数十m先)でも、検知してしまいます。いや、「検知してくれます」の方が正しいですね。私の場合には。
目的は、「本当に、近くに陽性者がいないの?」というチェックですので。
というわけで、さっそく確認開始。
COCOAからデータを取得する
まずは、COCOAを立ち上げます。
上側の「要請登録者との接触結果を確認」ボタンを押します。
COCOAでは、「陽性者との接触は確認されませんでした」、で終わり。
これは、先述の通り、「陽性者との1メートル以内・15分以上の近接」が無かった、ということです。
この下の「情報を保存」ボタンは、これまで使用したことが無かったんですが、ここから、COCOAの保存データを、ファイルに落とすことが出来ます。
格納の仕方(保存フォルダ)等は、個々でバラバラでしょうから画面キャプチャは載せませんが(個人情報ばかりで全モザイクになり、諦めました)、私は Googleドライブ に格納しています。
個人情報をローカル(スマホ内部)以外に保存することに抵抗がある方もいらっしゃるでしょうが、その場合はローカルで良いと思います。とはいえ、「私は陽性です」というデータならまだしも「接触したかもしれない情報」だけですからね。どちらでもいいかな、とは思います。
ログチェッカーで確認する
データの保存が終わったら、COCOAログチェッカーを開きます。
「COCOAログチェッカー」で検索すればよいでしょう。
「COCOAログチェッカー2.0(β)について」の説明の後、上記の画面が開きます。
この画面の下方に、データ入力部があります。
Androidの場合は、「ファイルを開く(Android用)」のボタンから、先ほどデータを保存したフォルダにあるファイル「exposure_data.json」を選びます。
やや置いて(機種・データ量により異なるかもしれませんが、私の場合、一呼吸くらい)「ここにログファイルをペーストして」の場所に、生データが表示されます。
それから「チェックする」ボタンを押します。
ログチェッカーでの表示
お、出ましたね。ゼロじゃない。やっぱり。
2週間前からの表示になりますので、8月5日(金)から今日18日(木)までの情報になります。
行動としては(めちゃくちゃ個人情報ですが)、
8月5日(金) 出勤
8月6日(土) 休み(近所へ買い物に外出)
8月7日(日) 休み(隣県へ買い物に外出)
8月8日(月) 出勤
8月9日(火) 出勤
8月10日(水) 出勤
8月11日(木)~15(月) 夏期休暇(近所へ買い物に外出あり)
8月16日(火) 出勤
8月17日(水)~ 夏期休暇(近所へ買い物に外出あり)
という感じです。
こうしてみると、スーパーへの買い物では、同じ売り場に複数人が立ち止まることは稀なため接触機会はほぼゼロ、出勤時はリスクが高い、ということでしょうね。
8月7日の外出以外、見事に出勤日/夏期休暇とリンクしているので、さすがですね。厚労省のCOCOAでは残念ながら感じられなかったですが「ちゃんと働いていた」ということです。
増える陽性者
このログをチェックした「後」に、陽性となった人との接触は?というのが気になるところ。
というわけで、3日前に取得したログとで比較します。
画像中の「期間」にある通り、左側が15日に保存したデータ、右側が18日に保存したデータです。
注目は、8月9日(火)と、10日(水)。
9日 3件→5件
10日 1件→3件
にそれぞれ増えています。
8月15日の時点で9日というと、6日前。1週間以内の近接情報は上方修正される可能性が高い、と思っておいた方が良さそうですね。
「前日に繁華街に遊びに行ったからチェックしよう」というような心がけは良いですが、実際に反映されるのは、6日後かもしれません。
より詳細な情報を見る
NHKで紹介(厚生労働省のサイトでも紹介)されていたのが、上記の「COCOAログチェッカー」ですが、他にもサイトがあります。
COCOAログ.jp です。
使いかたは、COCOAログチェッカーと同様。
このような表示が出来ます。
2週間よりずっと前のデータを見ることが出来ます。
7月下旬からの増加が顕著に判りますよね。
それに加えて、日ごとの情報も詳細に確認できます。
接触が11件あった8月5日(金)。
2m以上とはいえ、34分間接近した人がいたことになります。
というような情報が可視化できるのは、ありがたいことです。
保存データの制約上、致し方ないのですが、時間帯が判ればありがたいんですけどね。自分の行動を把握していれば、おおよその場所も特定できますし。
新規感染者数が高止まりしている状況ですが、陽性者との接触を極力減らすような行動を心掛けるよう努め、早期に収束するよう頑張りましょう。