GPU非搭載CPU と グラボ と Adobe Premiere Elements 2021

2021年2月11日

概要

購入したOMEN by HP 25L Desktop GT12。CPUは Core i7-10700KF。 F付きなのでGPU非搭載です。

Premiere Elements 2021 での GPUハードウェアエンコードは、intel CPUの「内蔵GPU」が必要だ、という情報もネット上にはあります。AMD Ryzenとの相性が悪いのはそのため、という話もありますよね。では、10700KFはどうなのか。実際に使用するまで判らない、というのが正直なところでした。結果は…。

10700KFでのハードウェアエンコードは可能

Premiere Elements 2021 環境設定(GeForce RTX2060 SUPERはサポートされている)

結論から記載すると、OMEN by HP 25L Desktop GT12 の Core i7-10700KF + GeForce RTX 2060 SUPER での、Premiere Elements 2021 上でのハードウェアエンコードは可能です。

では、RTX 2060 SUPER による高速化を検証です。

Premiere Elements の「環境設定」→「一般」→「レンダリング、再生および書き出しにハードウェアアクセラレーション(Intel HD Graphics 2000以降)を使用」のチェックと、「選択したGPU上でGPU高速化エフェクト、トランジションおよびワークフローを使用して再生および書き出しのパフォーマンスを向上」のチェックをいずれも付けた状態と、いずれも外した状態でのエンコード時間を計測してみました。

自己満足の高速化結果

前項の設定条件が正しいのかどうか(これでGPU高速化の検証になるのかどうか)若干怪しいところはありますが、自作動画3本※のエンコード時間を計測してみました。

※3本の動画は 10分38秒、35分12秒、61分24秒で、いずれもFull HDのmp4やデジカメ動画を素材として、テロップ付与等編集したもの。加工の度合いは異なる。Full HDのmp4(ビットレート24Mbps)に書き出す。

参考のため、自身がこれまで作業していた環境※でのエンコード時間も記載しておきます。

※DELL Inspiron5770/CPU Core i7-8550U/RAM 16GB/GPU 内蔵 UHD Graphics 620(対象)・Radeon 530(非対象)

動画1 (10分38秒)動画2 (35分12秒)動画3 (61分24秒)
GPU有効5分06秒 [48.0%]16分23秒 [46.5%]27分44秒 [45.2%]
GPU無効6分27秒 [60.7%]22分16秒 [63.3%]32分08秒 [52.3%]
参考用PC19分30秒 [183.4%]54分32秒 [154.9%]92分17秒 [150.3%]
エンコード時間 [ ]内は動画時間との比
GPU有効
GPU無効

時間は、「保存」ボタン押下からファイル作成(ファイルの作成日時で検証)までの時間を計測しています。

いい感じでGPUの効果が出ていると思います。本来は何度かテストをして平均を取るべきなんでしょうが、今回はいずれも一発勝負です。一部は、3度ほど確認した項目もありますが、数秒の誤差がある程度でしたので、何度やっても大きな違いは無いものと思います。

それにしても、ノートがいかに遅いかが、改めて判りましたね。

今回、OMEN by HP 25L Desktop GT12を購入するまで、エンコードに時間がかかるのは当たり前だよね、って思ってましたから(笑)