14系15形「あかつき」2題(1)~JR発足時
TOMIXの98753「JR 14系15形特急寝台客車(あかつき)セット」、98450「JR 14系15形特急寝台客車(彗星)セット」を購入して間もなく1年。
この車両を使って、他の列車を走らせられないか、と考えてみました。
やっぱり「あかつき」
この車両を使って、というのがミソで、14系15形を使って、ではないんですね。
どういうことかというと、4両あるスハネフ15には、もれなくJRマークが付いているんです。
14系15形というと「あかつき」の印象が強いものの、晩年の「明星」(新大阪-西鹿児島)は14系15形で運転されていました(新大阪-鳥栖間を「あかつき」と併結)。でも、「明星」が廃止されたのは、まだ国鉄時代の1986(昭和61)年のこと。JRマークとは相いれません。
他に14系15形を使用した定期列車というと、晩年の寝台特急「さくら」「富士」「はやぶさ」、急行「だいせん」「ちくま」、それと寝台特急「彗星」くらい。
「だいせん」「ちくま」「彗星」は、まんまの編成を持ってますから今回の趣旨とは外れますし、「さくら」を組成するにはソロのオハネ15-2000が、「富士」「はやぶさ」にも、やっぱりソロのオハネ15-2000とシングルDXのオロネ15-300が欲しいところ。
不定期列車では、1994(平成6)年以降の多客期に走った臨時「あさかぜ81、82号」というのがありますが、B寝台のモノクラス編成(だったはず)で、恐らくはトレインマークも「臨時」だったのかなと推測。あまり「やってみたい」と思わせるものでもなく…。
やっぱり「あかつき」しか無いんですね。
JR発足時の「あかつき」
というわけで、「あかつき」の中から、まずはJR発足時の編成で組成してみたいと思います。
編成と牽引機
← 35レ 長崎・佐世保
36レ 新大阪 →
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
スハネフ15 | オハネ15 | オハネ15 | オハネ15 | オハネ15 | スハネフ15 | スハネフ15 | オハネ15 | オハネ15 | オハネ15 | オハ14 | スハネフ15 |
1~6号車:新大阪~長崎間
7~12号車:新大阪~佐世保間(早岐~佐世保間逆編成)
基本はもちろん14系15形なんですが、特徴は11号車(佐世保編成)に紛れ込んだ オハ14 。
後にレガートシートにつながる高速バス対策の座席車連結です。
オハ14-300としてグレードアップされる前は、ごく普通のオハ14でした。
残念ながら、オハ14は手持ちに無し。急行「はまなす」用のオハ14-500番台がありますが、北海道仕様の引戸ですから、ちょっと違うかな、と。
14系座席車の編成、急行「八甲田」あたりを購入すると何ら問題のない話ですが、今はそこまで手を回せないので、ユーズドを扱うお店で、オハ14を単体で購入。
東海道・山陽区間の牽引機はEF65-1000ですから問題ナシですね。(所有しているのは国鉄機ですからJRロゴは無いんですが…)
ちなみに、下関~門司はEF30もしくはEF81、九州内はED75もしくはED76でした。
オハ14を組み込みたいけど…
ユーズドで購入したオハ14は、KATOの5036。10年ほど前の製品ですね。
ネットショップで購入するまで(手元に届くまで)は、KATOの車両をTOMIXの編成に組み込むため、KATO台車のカプラーをTN化する方法を考えたり、ボディ取り付けの密自連形TNカプラーをKATO車に取り付けられないかと考えたりしてたんですが、届いた車両を見て、考えが一気に変わりました。
てっきり、アーノルドカプラーかと思っていたら、前所有者によってKATOカプラーNに交換されてたんです。
これまで、何度かTNカプラーの機関車に連結させるため、緩急室側のKATOカプラーNやナックルカプラーをTNカプラー対応させてきましたが、中間車(客車どうし)で同じことをするという発想が全く出てきてなかったんですね。
まずは、加工位置確認のため、何もせずに連結。
意外とかみ合ってます。どちらの車両を引っ張っても、相手側が付いてくるので、ひょっとしたら無加工でも大丈夫なのかも。もちろん、カーブ・ポイントでどうなるかは判りませんけどね。
これまでに、いろいろ試してみた結果、やっぱり一番確実できれいに仕上がるのは、これですかね。
先人の教えに従います。KATOカプラーNの外側、右手でゲンコツを作って中指の第二関節と付け根の間あたりにくぼみを付ける、と。
まずは、0.5mmのピンバイスで深めに掘り、次いで0.8mmで穴を広げます。これだけと言えばこれだけのこと。貫通させてしまっても、何ら支障はありません。
もちろん、穴開け後も、KATOカプラーNとの連結も支障なし。簡単・格安の対応方法です。
真上から見ても、しっかりとかみ合っているのが判ります。
反対側のカプラーにも同じように穴を開けて、TOMIX TNカプラーの14系15形編成中にKATO カプラーNのオハ14を組み込む対応は完了です。
ついでに、というのも何なんですが、編成中唯一の座席車となるオハ14に、室内灯を取り付けておきました。
取り付けそのものは説明書通りで、特にどうということは無いんですが、照明板が落ち着かず、テープで留めました。その影響か、照明灯ユニット側と反対側の明るさがかなり違うんですよね。
285系サンライズエクスプレスに取り付けたようなアルミ箔が要るんですかね。。
記事を見返していて、目が点に。
オハ14に取り付けた照明板、向きが逆でした。
正しくは、こう。
LEDから、車両の反対側に向けて、白く印刷された記号が「広がる」ように載せないとダメです。
せっかくの照明を収縮させてどうするの…、ということでした。
これが本来の姿。車端まで明るくなりました。
誤解を与えてしまって申し訳ありません。
使用方法の誤りには、ご注意を。。
オハ14の対応が終わったところで、ひとつ、忘れていることがありました。
この中でテールライト点灯確認用に使用してたスハネフ15。
この車両は、8号車のものです。「あかつき・彗星」として、EF66牽引の14連で走らせるときは中間に封じ込められる車両になるので、ジャンパ栓を取り付けてなかったんですね。そのことをすっかり忘れてました。
というわけで、付属品のジャンパ栓を取り付け。
最後尾で走らせるのに、リアリティさが増しました。
というわけで、準備は完了です。
ちょっと待って!数が合わないのでは?と思われた方、するどいですね。。
「JR 14系15形特急寝台客車(あかつき)セット」「JR 14系15形特急寝台客車(彗星)セット」に、単品の9536「JR客車 オハネ15-0形(JR西日本仕様・銀帯・Hゴム黒色)」を3両足して、多客期の14両フル編成にしていたんですが、この編成中のオハネ15は、6両。必要なオハネ15は7両。1両足りないですね。
実は、ある思いがあって、もう1両、余分に9536を購入していたんです。半年以上前に購入したまま、しまい込んでた車両です。
その「ある思い」とは、1990(平成2)年から1992(平成4)年の姿を再現したかったから。それはまた別の機会に。
走行の動画と写真
まずは、駅の通過シーンから。
最後尾のひとつ前(11号車)がオハ14ですから、下りの「あかつき」長崎・佐世保行ですね。
TOMIXの寝台車に、KATOの車両が挟まれているとは思えない一体感です。
続いては、カーブでの走行。
11号車オハ14の室内灯がアクセントになっていますね。
「はやぶさ」のロビーカーや食堂車など、「他と違う」車両にだけでも室内灯を導入すると、雰囲気は結構変わります。
写真を少し。
特長的なオハ14は後部なので写ってませんが、EF65牽引の「あかつき」を運転したのは初めてなので撮ってみました。
このヘッドマークは、KATOの「ヘッドマークセット EF65-1000用(国鉄)」。なんだかんだと、「出雲」「彗星」「瀬戸」に今回の「あかつき」と、活躍してます。
両側の14系15形寝台車の銀帯と、オハ14の白帯の対比が際立ちます。メーカーが違っても帯の高さが揃っているのはさすがですね。
手前のホーム屋根で、せっかくの屋根上が見えないので、もう1枚。
1987(昭和62)年のこの頃は、寝台車の丸みを帯びた屋根が続く中に、平屋根の上にゴツゴツした機器が並ぶ車両が入るのは違和感があったんですが、それ以降、座席車や系統の違う食堂車を種車とした改造車がブルートレインに編入され、こういう光景も見慣れるようになってきましたね。
トワイライトエクスプレスや北斗星の食堂車とか、あさかぜのロビーカー・スハ25とか。
最後に、せっかくジャンパ栓を取り付けたので終端らしい写真を。
というわけで、JR誕生時の「あかつき」の話題は、これでおしまいです。
二つ目は、こちら。
【参考】寝台特急「あかつき」時刻表
この編成が走行していた1986年11月~1990年3月の時刻表を挙げておきます。
【下り】
寝台特急 「あかつき」 | 寝台特急 「あかつき」 | ||
35 | 4035 | ||
新大阪 | 発 | 2055 | … |
大阪 | 着 | 2101 | … |
発 | 2106 | … | |
三ノ宮 | 発 | 2129 | … |
姫路 | 着 | 2215 | … |
発 | 2217 | … | |
岡山 | 着 | 2321 | … |
発 | 2323 | … | |
倉敷 | 着 | 2335 | … |
発 | 2336 | … | |
福山 | 着 | 008 | … |
発 | 008 | … | |
尾道 | 発 | 024 | … |
三原 | 着 | 036 | … |
発 | 036 | … | |
下関 | 着 | 443 | … |
発 | 448 | … | |
門司 | 着 | 456 | … |
発 | 501 | … | |
小倉 | 着 | 508 | … |
発 | 509 | … | |
黒崎 | 発 | 522 | … |
博多 | 着 | 605 | … |
発 | 606 | … | |
鳥栖 | 着 | 630 | … |
発 | 632 | … | |
佐賀 | 着 | 653 | … |
発 | 653 | … | |
肥前山口 | 着 | 706 | ↴ |
発 | 711 | 720 | |
武雄温泉 | 着 | || | 734 |
発 | || | 735 | |
有田 | 発 | || | 754 |
早岐 | 着 | || | 808 |
発 | || | 817 | |
佐世保 | 着 | || | 835 |
肥前鹿島 | 発 | 726 | … |
諫早 | 着 | 815 | … |
発 | 815 | … | |
長崎 | 着 | 842 | … |
【上り】
寝台特急 「あかつき」 | 寝台特急 「あかつき」 | ||
4036 | 36 | ||
長崎 | 発 | … | 1943 |
諫早 | 着 | … | 2005 |
発 | … | 2006 | |
肥前鹿島 | 発 | … | 2058 |
佐世保 | 発 | 2009 | || |
諫早 | 着 | 2019 | || |
発 | 2029 | || | |
有田 | 発 | 2043 | || |
武雄温泉 | 着 | 2101 | || |
発 | 2101 | || | |
肥前山口 | 着 | 2115 | 2112 |
発 | ↳ | 2126 | |
佐賀 | 着 | … | 2139 |
発 | … | 2140 | |
鳥栖 | 着 | … | 2200 |
発 | … | 2202 | |
博多 | 着 | … | 2226 |
発 | … | 2227 | |
黒崎 | 発 | … | 2311 |
小倉 | 着 | … | 2324 |
発 | … | 2325 | |
門司 | 着 | … | 2331 |
発 | … | 2337 | |
下関 | 着 | … | 2345 |
発 | … | 2350 | |
厚狭 | 着 | … | 019 |
発 | … | 019 | |
宇部 | 着 | … | 028 |
発 | … | 029 | |
小郡 | 着 | … | 050 |
発 | … | 050 | |
福山 | 着 | … | 424 |
発 | … | 425 | |
倉敷 | 着 | … | 457 |
発 | … | 458 | |
岡山 | 着 | … | 510 |
発 | … | 512 | |
姫路 | 着 | … | 618 |
発 | … | 620 | |
三ノ宮 | 発 | … | 710 |
大阪 | 着 | … | 734 |
発 | … | 736 | |
新大阪 | 着 | … | 742 |