Windows Server 2019 Essentials に WSUS を構築する (5) – クライアントの状態を知る
WSUSの設定と、クライアント側の設定が完了し、WSUSとして動き出しました。
クライアントの更新状況を見る
Windows Server Update Serviceという管理ツールを使用すると、クライアントの更新状況も把握できます。これこそが、本来のWSUSの目的ではあるんですが、全てのPCを100%にしなきゃ、と思うと、無駄に疲れるのでほどほどに(笑)
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PCのリストで、いずれかの行を選択すると、そのPCの更新状況がリストの下に表示されます。
上の画像で言うと、現時点で「更新しないといけないけれど更新できていないプログラム」は無し。ただ、その更新プログラムが「必要かどうかの判断がまだできていない」のが3つある、という状況です。大多数(381)の更新プログラムは、既にインストールされているか、そもそも必要ないかどちらかのものです。
数字が入っている項目に関しては(上のリストでもそうですが)、クリックすることで詳細なレポートを見ることが出来ます。
というわけで、「状態が報告されていない更新プログラム / 3」にどのようなものがあるのか詳細を見ようと、クリックすると。。

とのこと。
レポートを見るのに必要なもの
この「Microsoft Report Viewer 再頒布可能パッケージ2012」と書かれたリンクを辿ると、Microsoftのダウンロードセンターに飛びます。このジャンプ先で、「Microsoft Report Viewer 2012 Runtime」をダウンロードできます。
指示に従って「ReportViewer.msi」をダウンロードし、実行します。
が、今度は、
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「Microsoft System CLR Types for SQL Server 2012」が必要だ、と。
今度はリンクがないので、先ほどのダウンロードセンターで「clr types for sql server 2012」と入力して検索します。
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すると、それっぽい検索結果が出てきます。

もしも、このように検索結果が出てきたら、「SQL Server の拡張機能とツールのダウンロード」に目が行ってしまいますが、「Download Microsoft SQL Server 2012 SP4 Feature Pack」の方に進んでください。
ここからしばらく「間違った」例ですので、ご注意ください。
「ツールのダウンロード」を選ぶと、ジャンプしたページの下の方に

「System CLR Types」という項目が見つかり、そこをクリックすると、

という画面にジャンプします。
これは、どう見ても探し求めていたツールに見えるのですが、これは落とし穴です。
ダウンロードしてインストールして、再び「ReportViewer.msi」を実行すると、再び

が、出てきます。
ダウンロードしてインストールしたのに。と思ってはいけません。先ほどダウンロードしてインストールしたのは、「SQL Server 2019用 Microsoft System CLR Types」だったのです。求められているのは、「SQL Server 2012用 Microsoft System CLR Types」なのです。
Windows Server 2019を稼働させているので、ダウンロードのときもインストールのときも違和感が無かったので、気付いた時はショックでした。
正しくは、ダウンロードセンターで「clr types for sql server 2012」を検索したときに出てくる、

「2012 SP4 Feature Pack」の方をダウンロードしてください。
「ダウンロード」をクリックしても、すぐにダウンロードが始まるわけではなく、ダウンロードが必要なファイルの選択画面になります。

必要なのは、この「SQLSysClrTypes.msi(2.3MB)」だけです。
これをダウンロードしてインストールしたら、再び「ReportViewer.msi」を実行します。
そうすると、下の画面のような、WSUSの詳細なレポート画面が表示されるようになります。

次回は、WSUS環境構築の一連の最終回。手動での承認を自動化する話を書きたいと思います。
Windows Server 2019 Essentials に WSUS を構築する (6) に続きます。