12系1000番台 普通列車
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2月23日に発売されたTOMIXの 92303「国鉄 12-1000系 客車セット」と 9518「国鉄客車 オハ12-1000形」。
2017年9月に発売された車両の再生産です。
とはいえ、鉄道模型の趣味を1年半前に再開した者にとっては、新製品も同様。発売を楽しみにしていました。
予約をしていたので当日には手元に届いたのですが、なんだかんだとあって手を付けられず。一週間後の開封となりました。
12系1000番台
12系客車が好きだということをつい先日書いたばかりですが、好きなわりに実際に乗った記憶はほとんどないんですね。
急行「だいせん」で乗車した12系3000番台は確かなんですが、それ以外というと、「SLばんえつ物語」のような大きく手を入れられた車両しか記憶に無く。。
急行「ちくま」は12系の座席車ではなく20系のB寝台の方に乗りましたし、急行「きたぐに」は583系に変わってからしか乗っていません。
そんな中で、ひょっとしたら、と思うのが12系1000番台の普通列車。福知山線や山陰線を走っていたので、乗ってるかも、というところです。特急や急行と違って、子供の記憶には残りにくいですしね。
12系1000番台は、1984年頃に、旧型客車の置き換えを目的に12系基本番台を近郊型に改造した車両のことで、外見上の特長は、やっぱり12系なのに白帯が無い、青20号一色という見た目ですかね。
それと、スハフ12・オハフ13の車掌室に、乗務員扉が増設されたことですね。
模型の見た目には現れないんですが、近郊型仕様として車端部のロングシート化されたのと、吊革が付けられたのは、もはや急行型ではない、という象徴のような感じですね。
この車両、国鉄時代に改修が終わったものの、すべてJR西日本の線区で走っていました。山陰線・福知山線・播但線・伯備線・芸備線、それに七尾線や紀勢線・阪和線にも。
どこかで乗っていてもおかしくは無さそうな感じです。
ちなみに、1997(平成9)年までに全車両が廃車となり、1000番台は区分消滅となっています。
92303「国鉄 12-1000系 客車セット」
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ケースを開けると、車両が4両。さらに3両分を収納できるようになっています。
今回は、6両編成として走らせたいので、9518「国鉄客車 オハ12-1000形」を2両、同時に購入しました。
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開封直後の状態です。
左がスハフ12、右がオハフ13。スハフ12はアーノルドカプラーでジャンパ栓なし。オハフ13はジャンパ栓があるダミーカプラーです。
スハフ12を機関車側に、オハフ13を最後尾にして走らせてね、ということですね。
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別角度から。
この角度なら、1000番台の特長である乗務員扉もよくわかります。
やっぱり、ダミーカプラーのリアリティ感はいいですね。
車番転写シート
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転写シートに設定されている車番は、写真の通り。
スハフ12
- 1004
- 1005
- 1006
- 1007
- 1008
- 1010
- 1011
- 1012
オハフ13
- 1003
- 1004
- 1005
- 1007
- 1008
- 1009
- 1011
- 1012
オハ12
- 1006
- 1007
- 1010
- 1011
- 1013
- 1016
- 1017
- 1018
- 1019
- 1020
- 1021
- 1023
車番に転写シートを使うTOMIXの車両で、普通列車用のを購入するのは初めて。
これまでの特急・急行用車両の車番は、ネットや書籍を探せばそれらしいものが見つかったんですが、12系1000番台はお手上げです。昔の客車編成表とかを持っていれば何らか分かったのかもしれませんね。
福フチ所属の車番で揃えたかったんですが、手掛かりがなく、結局のところ適当に。
特に根拠は無いですが、
スハフ12-1004 / オハ12-1006 / -1020 / -1013 / -1007 / オハフ13-1005
に決定。何となくです。
車番にこだわりがある方用にと、転写シートには「予備車体番号」も用意されています。「スハフ12 100/101」「オハフ13 100/101」「オハ12 100/101/102」までの車番と、0~9の単体数字があって、好きなように貼り付けることができます。
もちろん、上記通りこだわりは全くないので、セットで用意されているものから選んでいます。
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車番が加わると、雰囲気も変わりますね。
転写シートにはスハフ12、オハフ13用のJRマークもありますので、時代設定に応じて、国鉄・JRのどちらでも楽しめそうです。
カプラー交換
まずは、スハフ12から。
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右に写るジャンパ栓は、92303「国鉄 12-1000系 客車セット」に付属のパーツ。左のTNカプラーは、別売の0374 密自連形TNカプラーです。
車掌室側の台車を取り外し、カプラーへと延びる板をカットします。取扱説明書では、もっと軸寄りの部分をカットするように記載されていますが、この「切込み線」でカットするのがやりやすいと思います。(多分、そのための溝だと思うのですが…)
密自連形TNカプラーは、片側2点ずつの突起でガッチリかみ合わせます。
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床下部とカプラーの間に出来る隙間に、ジャンパ栓のパーツを取り付けると完成です。
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左が交換したTNカプラー。右がダミーカプラー。
こうして見ると、実用性がありつつ見た目も重視したTNカプラーはいい製品だと思います。
最後に、オハフ13のダミーカプラーをTNカプラー(こちらも別売のもの)に交換して、ひとまずは完了。
今回は車掌室以外のカプラーは、アーノルドカプラーのままです。近いうちに 0391 密自連TNカプラー で交換したいとは思っています。
急行用車両との比較
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手前がスハフ12-1000、奥がスハフ12-3000。急行「だいせん」用の車両です。
乗務員扉の有無の違いがよく判ります。
やっぱり、白帯ありの方が格上な感じがしますね(笑)
走行の動画と写真
牽引機は、やっぱりDD51ですかね。もしくは、DE10で。
かつては大阪駅の福知山線ホームでも日常的に見られたDD51に牽かせてみました。
手前を走るのは、同じくDD51牽引の寝台特急「出雲」。両方を一度に走らせると、12系1000番台が脇役になってしまうんですが…。
続いては、カーブでの走行。
薄暗い中だと、室内灯が無いので回送列車っぽく見えてしまうのが残念なところ。
全車両に室内灯を導入するのは、かなり先になりそうですけどね。
最後に写真をいくつか。
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DD51に牽かれる客車は、何系であっても絵になります。
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最後尾から。
ジャンパ栓があると締まって見えますね。
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DD51牽引の列車どうしが交換する、山陰線で見られた風景。
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白帯ありの12系基本番台(KATO)とのすれ違い。
最後の写真は、「出雲」の屋根越しの12系1000番台。
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ホームに夜間留置された感じの1枚ですね。
車内のクロスシートがよく判ります。でも、車端部も1ボックス分のロングではなくクロスのような…。
それはともかく、福知山線などで見られた、懐かしい気分にさせられた12系1000番台についてのお話でした。