煌めく12系3000番台 – 急行「だいせん」「ちくま」

2021年の秋に復活させた鉄道模型趣味。

いろいろな車両を買っては走らせているんですが、(今のところ)走らせる回数の割に購入するペースが速いのか、初期の頃に買った車両が眠ってしまっているケースが多いんですね。

というわけで、今回は「好き!」と明言しながら、しばらく走らせていなかった14系15形寝台車+12系3000番台座席車の急行「だいせん」を走らせてみたいと思います。

全車両のTNカプラー化

最近購入した車両は、中間車両を含めてアーノルドカプラーを、TOMIX車両ならTNカプラーに、KATO車両ならKATOカプラーN/ナックルカプラーに交換しているものが多いんですが、なぜか、この急行「だいせん」は編成端こそTNカプラーに交換していますが、編成中間部の14箇所はすべてアーノルドカプラーのままでした。

それだけ、走らせてなった、ってことですかね。

TNカプラー化は、見栄えの向上もありますが、車間の短縮効果もあり、よりリアルに近付きます。どれだけ変わるのかを見てみるために、同じ8両編成のTOMIX14系寝台車(全車両TNカプラー換装済み)と比べてみました。

上が14系14形8両(TNカプラー)
下が14系15形3両+12系3000番台5両(アーノルドカプラー)

左端です。上がスハネフ14、下がスハネフ15です。床板の境に合わせてます。

TNカプラーと、アーノルドカプラーの違いがよく判りますね。

スハネフ14/15と、右隣りのオハネ14/15との間隔がはっきりと判ります。この誤差の積み重ねが…。

え?こんなに!?

これは、TNカプラー化が楽しみです。

というわけで、さっそく作業開始。

台車を一旦外します。作業効率化のために、と思って両側の台車をまとめて外すと、座席(寝台)のパーツと床下ユニットのパーツの留めが外れて、ウェイトがズレやすくなって、かえって時間がかかってしまいますので、片側ずつ外すのが良いですかね。

取り付けは説明書のままなので割愛。というのも、毎回毎回、作業途中に「写真を撮る」というのを忘れてしまうくらい集中するんです(笑)

中間車両なので見栄えはあまり気にならないんですけどね。

先ほどと同様に、寝台車側の編成端を合わせて並べると、3両目までの位置がピタッと合いました。

が…。

あ…。

オハ12、スハフ12の方が、オハネ14、スハネフ14よりも車両が長かったんですね。。

アーノルドカプラー
TNカプラー化後

とはいえ、こうして比べると、TNカプラー化の効果は大きいのが判ると思います。

編成全体で見ても、よく判ります。

座席車への室内灯取り付け

もうひとつ、やっておきたかったのが、12系3000番台座席車への室内灯取り付けです。

夜間を走る列車なので、煌々と室内の灯りが漏れるのはリアリティに欠ける、と思っていたんですが、始発駅近くならば寝台車であっても室内灯の灯りが映えるのはリアルなこと。

なので、ゆくゆくは寝台車にも室内灯を入れていきたいな、と思いつつ、まずは座席車だけ。それなりにコストがかかりますからね。

純正のパーツを使用するので、作業は極めて簡単。室内灯ユニットのLED部分に、付属のテープを巻いて、ボディを外した車体部分に被せるだけ。

点灯の制御部を、車体側がガチっとホールドしてくれるんですが、ちょっと下過ぎるんじゃないかな、と思います。水平で車内を覗くと眩しく感じます。

これくらいの角度なら、さほど気にならないですが、もう少し下から眺めると…。

奥側のオハ12に、煌々と輝くLEDが見えてますよね。

もっとも、鉄道模型は、少し上から眺めるのが普通なので、これでいいのかもしれません。

というわけで、準備が整ったところで走らせてみたいと思います。

DD51牽引の急行「だいせん」

まずは駅からの発車と、通過の様子から。

真横から撮影すると、車両間の貫通幌が無いので模型らしさが際立ってしまうんですが、好きなポジションではあります。

室内灯の無い寝台車と室内灯のある座席車の明るさの違いがよく判ると思いますが、ちょっとちらつきが激しいのが気になるところ。何とかできるのなら、対策したいと思います。そのうちに。

続いては、カーブでの走行の様子。

今回は、S字ではなく、30度の大カーブにしてみました。

上り線を走らせているのはキハ181系の特急「はまかぜ」。この車両がJR西日本色へと変更されたのが1998(平成10)年なので、1999(平成11)年秋に急行「だいせん」がディーゼル化されるまでの間、共に過ごした組み合わせです。実際にすれ違うことはなかったでしょうが。。

写真を何枚か。

室内灯とは関係なくなりますが、寝台車側の写真も。

なんとなく、鳥取駅などのような高架駅を思わせる写真になりました。

視点を下ろすとこうなってしまうんですよね。ちょっと眩しすぎ、煌めきすぎです。

DD51側から。

全体の照明を落とすと、トレインマークは白飛びしますが、室内灯が強調されますね。向こうにDD51の赤い機関車が見えて「だいせん」らしい写真になりました。

EF65牽引の急行「ちくま」

同じ編成を使用した急行「ちくま」。

大阪-名古屋間の東海道本線区間は、EF65-1000での牽引でした。

牽引機関車が変わると、同じ車両でも雰囲気が変わりますよね。断然、「ちくま」らしく見えます。

ちなみに、以前にも書いてますが、スハフ12のトレインマークは「だいせん」、スハネフ15は「ちくま」のままです。急行「ちくま」を寝台車を最後尾にして走らせると長野行の下りに、急行「だいせん」を座席車を最後尾にして走らせると出雲市行の下りになるので、都合がいいと言えば都合がいいです。

ともに宮原(総合)運転所時代の共通編成ですから、運転所に戻った時に寝台車が同じ側になる、という理由なんでしょうね。

14系時代の「ちくま」には実際には乗車していないんですが、20系時代の思い出もあるので、好きな列車の一つです。

こちらはカーブでの撮影。ヘッドライトが消灯していることからわかるように、停車しています。

このように、カーブでは望遠で撮影することが多く、機関車の次位、2両目からピンボケになるんですが、ちょっと珍しく、望遠ではなく広角で撮ってみました。

いや、ダメですね。。

被写体が遠すぎです。というわけで、グッと近付いてみました。

カメラの底部からレンズ部分までの高さがあるので、レールの上ではこれが最も下ろした画角になるんですが、今までにない、面白い写真になりましたね。ピンボケの解消にはなってないですが。。

最後尾からも寄って撮影。こちらも今までにない写真になりました。

EF64牽引の急行「ちくま」

最後は、名古屋-塩尻-松本-長野の区間。EF64での牽引です。といっても、客車を牽引したEF64-0番台は持っていないので、主に貨物牽引を担った電暖装置の無い2次車です。

駅での発車、通過と、カーブでの走行の様子です。

上り線にはタキ1000の石油輸送車を走らせてみました。使用した車両は米タンなので中央西線を走ることは無いんでしょうが、タンク車の雰囲気を味わっています。

最後の、思いっきり被写体に寄ったものは、面白い写真になったと思います。

というわけで、発売から既に2年が経過したTOMIXの98449「JR 12-3000系・14系15形客車(だいせん・ちくま)セット」に少し手を入れて、久しぶりに走行を楽しんだお話でした。