キハ181系「しまんと」(KATO 10-2015)

国鉄からJR四国に移行した1987(昭和62)年4月。当然ながら全車両とも国鉄からのものとなったわけですが、特急型車両としては、キハ185系とキハ181系が引き継がれました。
JR四国のキハ181系
当時のJR四国と言えばキハ185系の方が代表格ではあったんですが、キハ181系も44両が移管しています。
翌年には瀬戸大橋開業を控え、それにあわせて全車が、いわゆるJR四国カラーに塗色を変えていますので、1988年3月頃には車歴はともかくキハ181系の全車ともに塗装がきれいな状態で揃ったんではないでしょうか。
JR四国への移行時、まだ瀬戸大橋が開通前ですので、四国を代表する特急「しおかぜ」「南風」ともに宇高連絡船接続の高松駅発着でした。
キロ181を含む6両編成が4つ、同5両編成が4つで都合44両ですね。6両編成と5両編成が「しおかぜ」に、5両編成が「南風」に当てられていたようです。
瀬戸大橋開業の直前、予備編成を除く6編成分のキロ180がキロハ180として改造されました。
鉄道模型として組成されているのが、このキロハ180を含む5両編成、ということになります。
4月の瀬戸大橋開業に伴って、「しおかぜ」「南風」は岡山発着となり、高松発着の四国特急は「いしづち」「しまんと」となりました。この改正から、予讃線の「しおかぜ」「いしづち」が固定5両編成、土讃線の「南風」「しまんと」が基本5両編成(減車時4両編成)での運転となったようです。
同年10月の改正から、なぜか車両数が逆転していて、「しおかぜ」「いしづち」が5両固定のまま、「南風」「しまんと」が6両固定になってるんですね。
なぜ?と気になったんですが、予讃線特急の6両はキハ185系が担うことになったんですね。車両数の関係でしょうか。
ただ、その運用も1年は続かず、1898(平成元)年7月からは「しまんと」1往復を除く各列車が5両編成、その「しまんと」は4両編成での運転に。
1990(平成2)年11月からは土讃線内では「南風」での運用はなくなり、「しまんと」と高知以西の「あしずり」へと変わっています。2000系での運用が広がっていった、ということですね。予讃線でも「宇和海」での運用が始まっています。
1992年7月にはキハ180の予備車2両が廃車となっていますが、運用は特には変わっていないようです。
5両編成と3両編成(実質的には1両増車の4両編成)が毎日所要7の運用で活躍していたものの、翌年1993(平成5)年3月の改正では、予讃線電化で「しおかぜ」が8000系電車と2000系気動車での運用に、「いしづち」が全列車が8000系電車に。さらには「しまんと」「あしずり」も2000系気動車に置き換わることで、一気にキハ181系での運用がなくなりました。
それに伴って、4月には32両が、同年12月には残る10両が廃車となり、JR四国からキハ181系が姿を消しました。
もちろん、ご承知のように、国鉄から引き継がれたキハ185系の方は、2026年現在も特急「剣山」や「四国まんなか千年ものがたり」、愛媛県内での「伊予灘ものがたり」やローカル列車で運用が続いています。
KATO 10-2015 キハ181系 JR四国色 5両セット

つい最近、同じくキハ181系の「はくと」を紹介しましたが、お気付きの通りです。同時購入でした。
確か、KATOからの国鉄色「はくと」とJR四国色の製品化発表が同時だったんじゃないかと記憶しているんですが、まとめて注文してしまったんですね。
まさか、四国色が一カ月も遅くなるとは思ってもなかったんですが、商品が揃ってから同時発送となる注文でしたから「はくと」を指をくわえて待つしかなかったんです。いろいろ予定も詰まっていて今回のJR四国色の開封も、商品到着から一カ月以上経った6月上旬となってしまいました。情報が古くてすみません。。
パッケージされた車両は、写真の上から、
・キハ181-39
・キロハ180-3
・キハ180-62
・キハ180-60
・キハ181-34
です。もちろん、JR四国の高松運転所に配備されて各方面の特急に使用された車両です。
では、車両ごとに見ていきたいと思います。
キハ181-39

前面下部にあるタイフォンがスリットタイプなんですよね。
同時に発売された「10-2016 キハ181系 JR四国色 「しおかぜ・いしづち」 8両セット【特別企画品】」の方には、シャッタータイフォン/スノープロウなしのキハ181-38や、シャッタータイフォンで中間車キハ180から先頭車改造されたキハ181-103など、多彩な顔がセットされています。もちろん8両セットなのでそれなりに高額になるわけですが、正直なところ、そこまで強い思い入れがないので、標準の5両セットで十分満足です。

国鉄色の客席窓下に大きくJRロゴが入ったものよりも、デザイン的にはこちらの方が好きですね。好みの問題ですけども。

屋根上は、シンプルですね。「はくと」に比べて。
ATS-P配管が無いだけで、印象は結構変わります。
列車無線アンテナや信号炎管の取付穴があるだけで、まだ取り付けてませんから、比べた写真は後ほどに。
キロハ180-3

小さな窓が並ぶキロ180をベースに改造された車両ですが、このキロハ180-3は、キロ180-103を種車とした車両だそうです。普通車部分もグリーン車のときのシートピッチだったようですね。
それよりも、車両の真ん中に見える青い仕切り、なんだろうと思ったんですね。車両の端なら電気回りの模型特有の加工とも思えるんですが、中ほどですし。
これ、普通車とグリーン車の仕切り部分に設けられた電話室を再現したものなんですね。
床下ユニットでの成型なので青色ですが、実際にはグレー系の色合いになるでしょうか。(参照:鉄道ファン1988年2月号)
キハ180-62

続いては、動力ユニットを搭載した、キハ180-62。
水平位置から写真を撮るとシートの表現があるのでパッと見た感じではトレーラー車と区別がつきにくいですが、手に取るとずっしりと重みがあります。
キハ180-60

こちらは、そのモーター非搭載車の4号車、キハ180-60。
車両下回りの造形がモーター車とは違ってリアルな感じですね。といっても、モーター車の方に違和感を感じるかというと、それほどでもありません。奥行きが表現できないのが厳しそうですが、よく作られていると思います。
キハ181-34

最後は、5号車。キハ181-34です。
「はくと」のときと同様に、編成を意識してこの向きでの撮影です。

左が5号車のキハ181-34、右が1号車のキハ181-39です。もちろん、どちらも前進時にはヘッドライトが、後退時にはテールライトが点灯します。写真の加減か、ちょっと赤色っぽくないですけどね。
どちらの車両にも「しまんと」のヘッドマークがセットされています。
キハ181にはヘッドライト・テールライトの消灯スイッチが用意されています。キハ181を重ねる8両編成での運用なら必要でしょうが、5両編成では触らないでしょうね。

付属品

内容としては、「はくと」のセットと同じです。
写真の左から、ヘッドマーク、列車無線アンテナ、電連、信号炎管と排気管のランナー、前面ホロとなります。
「はくと」編成よりもヘッドマークが豊富ですよね。

左上から、「しまんと」「無地」「南風」「あしずり」「いしづち」「うずしお」「しおかぜ」「宇和海」です。「しまんと」がセットされているのは、8両編成には「しおかぜ」が標準でセットされているから、でしょうね。同じ構成なのかと思います。
それと、行先表示シールが同梱されています。

右下にある「キハ181-100用」と記された黒いシールは何用なのかと思えば、説明書には「使用しません」の注記が。
8両セットに含まれるキハ181-103は、中間車キハ180-70を種車に先頭車化改造された車両で、便所が業務用として塞がれ、洗面所は撤去されたそうです。その行先表示窓に貼るのがこの黒いシールだそうです。行先表示窓としては使用されなくなった、ということなんでしょうね。
パーツ取り付け
信号炎管、排気管、列車無線アンテナ、電連ともに、「はくと」のときと同じですので、こちらをご覧ください。
取り付けた後の写真がこちらです。

排気管が見えないので、上からも。

なんか、ちょっと違和感を覚えて「はくと」と並べてみました。もちろん、ATS-P配管の有無は判っていたんですが…。

列車無線アンテナの位置が結構違うんですね。
列車無線アンテナが取り付けられたのは、JR移行前後かと思いますので、各社仕様ということなんでしょうか。それとも、ATS-P配管に干渉するから、か…。ネット上の写真を見る限りでは、ATS-P配管の有無に依らず、「おき」で使用されていた車両も「はくと」と同じく信号炎管のすぐそばにあったようですね。
というわけで、JR四国カラーの車両の準備が完了です。
高松発 特急「しまんと」
まずは、久しぶりに駅の通過シーンから。
駅のセットは照明装置などもあって、準備に少々時間がかかるので最近は手抜きで駅を置かないことが多かったんですが、久々に時間の余裕があったので用意してみました。やっぱり、カーブの走行だけでなくて、駅の通過は鉄道模型走行の醍醐味の一つだな、と改めて感じました。
が、録り終えた画像を見て、なんかバウンドしてる…。
線路の下に這わせたケーブルが、望遠での撮影だと思った以上に上下の揺れにつながるんですね。ちょっと対策しないと…、です。
続いては、定番のカーブでの走行。
ディーゼル特急なので、と、スピードを上げめにしたんですが、四国特急だと、もう少し遅くしても雰囲気が出たかもしれないですね。
「しまんと」なので、徳島県内の大歩危峡あたりを走行しているイメージでしょうか。
最初のカットの終盤で、車両のほぼ横からの撮影となるところがあったんですが、車間の隙間から向こうが見えないんです。貫通幌の厚みの影響もあるんでしょうが、模型の興覚め感が無くていい感じです。
最後に、写真をいくつか。

昭和の後期から平成初期にかけて走った車両なので、古いホームが似合いますね。
別の角度から。

特徴的なラジエーターはぼやけてますが、キハ181系らしさを感じます。
駅での最後は、後ろから。

やっぱり、たまに駅を出してくると、いいなぁ、と思います。固定レイアウトじゃないので準備が面倒、というのがネックですけどね。。
続いてはカーブでの撮影。

スリット式のタイフォンがよく判ります。
5両なので、全体を。

こちらは、最後尾から。

もっとも、客車と違って最後尾かどうかはライトくらいでしか判断できませんけどね。
というわけで、JR移行直後、JR四国カラーをまとって走っていたキハ181系特急(「しまんと」なので瀬戸大橋開業後の列車ですが)を走らせた話でした。
6月以降、なんだか予約していた模型車両が続々と届きそうな予感です。いや、予約してるんで、予感では無いですね。発売が遅れない限り、届きます。なぜだか、KATO、TOMIXから客車列車の販売が続くんですよね。。
これまでの傾向から予想はつくかと思いますが、あれとあれ、です。
ただ、なにかとバタバタしてるので、発売から少し遅れるかも、ですけれど、記事に書いてみたいと思います。














