QTSのバックアップツール HBS3 のアップデート(17.1.0719)
QNAPのNAS(TS-230)にログインすると、HBS3(Hybrid Backup Sync)のアップデートの通知がありました。
アップデートに気付かなければ、あと数日で自動更新されていたのかと思いますが、まだ更新はされていないようです。
変更内容は?
全て [Fixed Issues] なので、今回はバグフィックスだけのようですね。いくつかを抜粋して記載します。
– Some OneDrive accounts could not be added as a storage space.
一部の OneDriveアカウントをストレージスペースとして追加できなかったようです。
– After creating and running a QuDedup-enabled cloud backup job, if the user ran a data integrity check, the check would immediately stop and the system would indicate that it was stopped by the user.
– Fixed some issues that caused QuDedup-enabled local backup jobs to fail.
QuDedupを有効としたクラウドバックアップジョブを作成して実行した後、ユーザーがデータ整合性のチェックを実行すると、チェックはすぐに停止し、システムはユーザーによって停止されたことを示していた、というのや、QuDedupを有効としたクラウドバックアップジョブが失敗する原因となっていたいくつかの問題を回収した、とか。
QuDedupとは、バックアップを実行する際に冗長データ(重複するデータ)を排除することでバックアップファイルサイズを削減することができる機構です。私は「バックアップは目に見える形(原本そのものが複製される)で保存するのが安心できるタイプ」なので、バックアップファイルの圧縮や暗号化等々はあまり好きではないんですが、効率化を考えると、こういうのを利用した方が良いのかもしれないですね。
もっとも、それらの仕組みが正しく機能してこそ、ですが。
こうして不具合が修正されて、完全な形になっていくということでしょうね。
– When running an active sync job from an SMB server, if the data being transferred contained permission denied files, the job would fail with a warning.
SMBサーバーからActiveSyncジョブを実行しているときに、転送されるデータにパーミッションでアクセスを拒否されるファイルが含まれていると、ジョブは警告を出して失敗していた、とのこと。
前にも似たようなのがあった気がしますが、アクセスできないファイル「だけ」を無視してバックアップしてくれるのが理想ですね。改修後はそのようになるのだと思います。
– One-way sync jobs via RTRR server to a remote destination would fail.
RTRRサーバ経由でのリモート宛となる一方向同期ジョブが失敗する問題があったそうです。
この組み合わせではジョブを作成していないので問題は無かったのですが、十分にあり得るケースだと思います。もっとも、結果が「失敗」と表示されるならダメージは少ないと思います。これが結果は「成功」で、同期されていなかった、というのなら、ダメージは大きいですね。バックアップ先は、「バックアップ成功」だと念入りには確認しないですし。
前者であったことを期待します。
というわけで、修正しない理由もないので、アップデートしておくことにします。