QNAPのOS QTS 5.0.0.1850 Build 20211111 リリース

2021年11月11日に、QNAPのOS QTS5.0.0.1850 Build 20211111 がリリースされました。

変更内容は?

10月24日に、QNAPのOS QTS5.0.0.1828がリリースされたという記事を書きました。

通知されたNASを、いまだに4.5.4からアップデートしていなかったこともあるのですが、この間に、QTS 5.0.0.1837 build 20211029 がリリースされていたんですね。見落としていました。

ですので、このリリースについても確認しておきます。

QTS 5.0.0.1837 build 20211029

内容としては、バグフィックスが主でしょうか。興味を引いたものだけ、いくつかピックアップしてご紹介します。他にもありますので、気になる方は↑の公式サイトをご確認ください。

– Users sometimes could not connect to iSCSI LUNs via VMware ESXi after updating QTS to 5.0.0.

QTSを5.0.0に更新した後、VMwareESXi経由でiSCSI LUNに接続できない場合があったとのこと。

以前、お試しで運用していた時の記事です。

現在は、VMwareESXiのマシンのHDD容量を上げたのでiSCSIでの接続はやめているのですが、こういう不具合があると、5.0へのバージョンアップに二の足を踏んでしまいますよね。

– Recycle Bin could not delete files even after the file retention time specified by users.

ゴミ箱のファイル保存期間を過ぎても、ファイルを削除できていなかった、と。

こういうの不具合なら、よほどディスク容量が切迫していなければ大きな問題にはならないと思います。

– If users selected a custom wallpaper and then updated the firmware, QTS desktop would revert to the default wallpaper after the update.

カスタム壁紙を選択した状態でファームウェア更新したら、デフォルトに戻っちゃうとか。こういうのも許容範囲ですね。

その他、特定機種で生じる不具合もいくつか改修報告があります。

QTS 5.0.0.1850 build 20211111

続いて、最新の 5.0.0.1850。

こちらも、主にバグフィックスですね。上記と同じく、気になる方は公式サイトをご確認ください。

– DNS features occasionally could not function normally after firmware update to QTS 5.0.0.

5.0.0へのアップデート後、DNS機能が正常に働かないことがあった、と。常に、なら見つけやすい不具合ですが、「起こる場合がある」系の不具合は厄介ですよね。作っている者は違えど、同じソフト開発者として共感します。

– LDAP server would lose its user list and group list after firmware update from QTS 4.5.4 to 5.0.0.

LDAPサーバーは、QTS 4.5.4から5.0.0にファームウェアを更新した後、ユーザーリストとグループリストを失う、と。QTS 5.0のNASを購入して、一から環境構築して使用する分には問題ないんでしょうが、アップデートには、残念ながら、やっぱりこういう問題がつきまといますね。

– After updating QTS to 5.0.0.1808, users could not connect to iSCSI LUNs via VMware ESXi 6.7 if they restarted the ESXi server.

QTSを 5.0.0.1808 に更新した後、VMware ESXi6.7を再起動すると、iSCSI LUNに接続できなくなった問題が改修されたということです。これは、当該バージョンリリース時に既知の問題として掲載されていたものですから、すぐには無理でも、着実に改修していって頂いているということですね。

他にもいろいろと改修されています。

こうして、QTS 5.0.0 は QTS 4.5.4 から安心してアップデートできるOSへと、一歩ずつ近づいて行ってるんですね。といいながら、まだ、アップデートしてないんですが。。