道端で頑張る交通量調査員

久しぶりに幹線道路脇で交通量調査をされている方を見ました。

「久しぶりに」というのは、外に出る回数が減っているからだけなのかもしれませんが、見かけたのは久しぶりです。

何を調べているの?

幹線道路の歩道で、車道側を向いて座られていたので車の通行量なのだとは思います。いくつかのカウンターが付いたボードを前にし、車種別の車両の通行量をカウントされています。

何のために?というのは、いろいろあるでしょうね。

調査主体がどこかはわからないので何とも言えないですが、新しい道路の計画があるので、その費用対効果を調べるために通行量を調査する、というのもあるでしょうし、道路沿いにレストランを出店したいけれど、どれくらいの客が見込めるか調査したい、というのもあるかと思います。

でも、気になったのはそこではなく、「人が目視でカウントする、っていうのは、昔から変わらないよなぁ」ということ。

機械化は進んでいるのか

画像処理技術は日々進化していて、車の自動走行にも、カメラから得られた情報を分析して障害物の判定であったり、右折時の対向車待ちなんかをしていたりします。センサー情報も活用はしていますが、少なくとも、動く物体を個別に識別できている、ということです。ナンバープレートの文字を読む技術もありますので、「特定の一点を、どのような車が通過したのか」は極めて正確に取得する技術は、既にあります。

でも、人なんですよね。

少し調べてみると、国土交通省のサイトに、このような資料がありました。「一般交通量調査について」という資料のようです。

「調査方法」の「観測方法」の項は、「交通量観測は機械観測を基本とし、」から始まっています。

・道路管理者が設置している交通量常時観測装置の結果を用いる方法
・簡易型トラカン(路面設置型、路側設置型など)を設置して交通量を観測する方法
・人手により観測する方法
・営業データから算出する方法

などが挙げられています。

調査対象区間に交通量常時観測装置が設置されていれば、その常時観測データを優先して活用する、とのこと。もっともですよね。

「その他の調査対象区間は、観測対象、観測コスト等を勘案して、簡易型トラカンによる機械観測を行うか、人手観測を行うか判断した。」とありますので、必ずしも機械観測が効率的に優位であるとも言えない、ということなんでしょうね。

長時間を数人交代で調査するよりも、必要な時に機械を設置して、調査が終われば回収して解析する、という方が効率的じゃないの?と単純に考えてしまったのは間違いだったようです。

過去の思い出

大学時代に、学生課の前の掲示板にアルバイトの募集が貼ってありました。学校経由なので健全なものばかりです。その中に、大学近辺の道路での交通量調査があったのを記憶しています。

実際にやったことはないのですが、一度くらいは経験としてやってみても良かったかもしれませんね。

社会人になって、最初の会社を退職して一時的に国民年金を収める立場になったんですが、そのときに短期アルバイトで、道路脇での看板持ちをやったことがあります。郊外でのモデルルームへの案内看板を持つという作業でしたが、冬の寒い時期に、寒風が吹きすさぶ中を、看板を手に「座るだけ」という仕事が「何もしないのに大変」と感じたものです。

交通量調査員の皆さんも、カウントするという作業はあるものの、基本的には屋外で座ったままの作業ですから、寒い時期は大変だと思います。

密にならない業務、という意味では安全かもしれませんが、体調にはお気を付けくださいませ。

社会・生活

Posted by Tsucchy