HDDブートドライブのサポート廃止への動き

先日、テクノロジーに関する情報発信をしている Tom’s Hardware から、このようなレポートが報告されました。

A recent executive brief from data storage industry analyst firm Trendfocus reports that OEMs have disclosed that Microsoft is pushing them to drop HDDs as the primary storage device in pre-built Windows 11 PCs and use SSDs instead, with the current deadlines for the switchover set for 2023.

https://www.tomshardware.com/news/microsofts-reportedly-trying-to-kill-hdd-boot-drives-for-windows-11-pcs-by-2023?utm_campaign=socialflow&utm_medium=social&utm_source=twitter.com

SSD必須の時代に

要約すると、Microsoft は、2023年までにWindows11向けPCのプライマリーストレージ(ブートドライブ)をHDDではなくSSDにするように、OEMメーカーに要求している、ということですね。

Microsoft からは正式な発表は無いようですが、徐々にブートドライブとしては、SSDに移行したいという流れなのでしょう。

幸いというのか、あいにくというのか、私の身の回りにはプライマリーストレージがHDDのPCで、Windows11が稼働しているPCはなく、Windows11のPCは、全てプライマリーストレージはSSDです。

逆に、というのか、Windows11以外でプライマリーストレージがHDDのPCがあるのか、というと、実はほぼほぼ無くなってきているんですね。

身の回りのPCの現状

メインで使用しているノートPCは、2021年5月に購入した DELL G7 17-7700。

プライマリーストレージは、512GBのM.2. NVMe SSDです。

セカンダリーにも、1TBのNVMe SSDを載せています。

サブPCというのか、最近Windows11化したのが、HPの OMEN by HP 25L Desktop GT12。

このブログ立ち上げのきっかけにもなったPCです。

プライマリーストレージは、256GBのM.2. NVMe SSD。セカンダリーは、2TBのHDDです。

他のPC(実験用に使用しているEPSONの小型PC等々)も、ことごとくSATAの2.5インチSSDに置き換えていて、HDDといえば、外付けHDDドライブに使用しているものと、NASのドライブくらい。

NASの容量的なインパクトが大きいので、HDDが隅に追いやられている感はあまりなかったのですが、PC(特にプライマリーストレージ)に関しては、もはやSSDなしでは考えられなくなっています。

実家の高齢の父が使用するPCですら、SSDに置き換えてますからね。

HDDはやっぱり遅い

個人レベルでは、所有するPCの台数も限られてますし、SSDへの置き換えも比較的容易ですが、企業となると話は違ってきます。

私が勤める会社のPCも、プライマリーストレージは導入当時からのHDD。

経理の目にはストレージ容量とコストからHDDの選択が妥当なのでしょうが、使用する身からするとSSDが欲しいところです。

「慣れ」と言ってしまえばそれまでなのかもしれないですが、PCの起動から「まともに使える」ようになるまでの時間が尋常では無くなっています。

あれもこれもと同時にアプリを起動させているのが悪いとは思いつつ、Thunderbirdで最初のメールを受信するまでに10分近く要することもザラ。

起動時の苦行時間帯を過ぎれば、さほど負荷を感じることが無くなってしまうのが「良くも悪くも」という点ですね。それでも、時折、Systemプロセスや、アンチウイルス系アプリでディスク100%となることもあり、エンジニアとして時間コストを考えると、ブートドライブのSSD化は進めるべきじゃないの?と思います。

SSD化への壁

先日、社内の同僚と話をしていて(彼も当然ブートドライブがHDDのPCを使用)、SSDに置き換えればいいのに、という話を持ち出したときに、ちょっと予想外の言葉が返ってきました。

「SSDの耐久性ってどうなんですかね」

SSDが壊れやすい、と思っている人は、結構いらっしゃるようです。

私は既にブートドライブをSSD化したPCを何年も使用してますし、社用のPCにもセカンダリーとしてSSDをつなげて何年にもなりますから「SSD=壊れやすい」というイメージは、いつしか消えてました。

そういえば、SSDの走りの頃は、HDDよりも明らかに寿命が短いような印象がありました。そもそも寿命に関する十分なデータが無かったからかもしれません。

私も、1つのSSDを何年も使い続けているわけでは無いので、経験が活かせるかというとそうではないのですが、逆に言うと、これが正に経験則なのかもしれません。要は、PCの購入で買い替える、あるいは容量が小さく感じて買い替える、など、寿命を全うするまで使い続けることが少ない、ということです。

壊れる前に使わなくなるなら、故障なし。となるわけで。

ただ、壊れるときは、壊れます。

それも、突然に。

少なくとも、取り返しのつかない(自身で作成したデータ、撮影した画像・動画等の)ファイルは、こまめにバックアップを取っておきましょう。

バックアップさえ取っていれば、まぁ怖いものなし(復旧時に、若干の手間はかかりますが)。

SSDで、快適なPCライフを。