ECO-POWER桃太郎、コキ・タキを牽く

タキ1000の米タン仕様を12両連ねて走る様子を、先日紹介させて頂きました。

これを何で牽くのかというと、実はリアルさを求めると、手持ちには無いんですね。

DE10はありますが、いわゆる原色でJR貨物色の塗装では無いですし、EF65は2000番台では無いですし。

そんなことを考えていると、あることに気付いたんです。

手持ちの機関車、全部国鉄時代のだ、と。

JRロゴ入りはEF81のトワイライト仕様、EF66ブルトレ牽引機があるものの、いずれも国鉄時代に製造された車両。なので、今の時代に相応しい貨物牽引機を購入してもいいんじゃないか、と思い至ったわけです。

というわけで、購入したのが、EF210の300番台。コンテナ貨物と米タンを牽かせてみたいと思います。初のJR貨物で製造された機関車の購入となりました。

KATO 3092-1「EF210 300」

これまた、細かいパーツが多いですね。

写真左上から「開放テコ」「手スリ」「列車無線アンテナ・避雷器・信号炎管」「ナックルカプラー」、下段が「ナンバープレート前面用」「ナンバープレート側面用」「ホイッスル」です。

まずは、いつものように、ナンバープレートから。

選択肢は、316~319の4種類。

いずれも吹田機関区の車両です。(というわけで、この時点で米タン牽引機としては微妙になるんですが、デザインも同じ300番台ですし…)

今回、苦戦したのはホイッスル。

取り付けに要した時間の半分以上は、机から落ちたホイッスルを探す時間だったような。。

ちなみに、手スリは、説明書にもある通り、つまみ部分を残した状態でランナーから切り離し、装着してから切り落とします。手スリのパーツは意外と柔らかいので、先に手スリだけを切り落とすと、かえって取り付けづらいと思います。

最後に、アーノルドカプラーをナックルカプラーへと取り換えるんですが、その前に、ナックルカプラーに加工をします。

ダイソーで購入したミニバイスにナックルカプラーを挟んで、突起のすぐ手前にくぼみを付けます。

この加工は、うまくいったら紹介したいと思ってるんですが、なかなかきれいに仕上がらないんですよね。。

痛々しいです。。

ナックルカプラーの突起部分は、車両によって切り落としたり、残したりと、ちょっとまだ迷走中です。今回は、タキ1000にターゲットを絞って、現物合わせ的に確認して、突起を残しました。

道床・PC枕木の色がカプラーと同色なので、下からリレーラーを差し込んでみました。

タキ1000のTNカプラーを右手に見立てると、親指部分のツメが、ガッチリとKATOナックルカプラーに仕込んだくぼみに食い込んでいるのが判ります。これを見る限り、ナックルカプラーの突起は残したままでも大丈夫そうに見えますね。

実際、EF210でタキ1000の12連を牽引し、S字カーブ(カント付き)を走行させても、自然開放はありませんでしたので、大丈夫かと思います。

過去最長のコキ24連を牽く

最初に購入したコキは、KATOのコキ104。およそ1年前ですね。「コキ104 コンテナ無積載 2両セット」です。動機は不純。カメラを載せたい、というだけで、コンテナ貨物を楽しむ、という目的ではありませんでした。

とはいえ、コンテナ貨物に興味が無かったかというとそうでもなく…。機関車牽引の旅客列車がほぼ無くなってしまったこともあって、貨物列車を機関車が牽くのも楽しそうだな、と。

というわけで、次に購入したのが「コキ106+107 コンテナ無積載 10両セット」。これで、先の2両とを合わせて12両になりました。

そこからは、TOMIXの「JR貨車 コキ104形(新塗装・ヤマト運輸コンテナ付)」なんかも買ったりして、コキ104が6両、106が11両、107が7両の、計24両に。

コキ106が107よりも多いのは、最近(9月末に)再販売されたKATOの「コキ106 コンテナ無積載 2両セット」を2セット購入したから。

でも、この24両をフルで走らせたことは、まだ無かったんですね。

やっぱり、牽く機関車は選びたい。で、このコキ24連を牽くのに似合うのは、EF210かな、と。

コキは、現状、基本的には全てアーノルドカプラーのまま。KATOとTOMIXが入り混じってるので、どうするか思案中というのが正直なところ。

もっとも、それだと牽引できないので、片側をKATOカプラーNに変えたのを1両と、TNカプラーに変えたのを1両を用意しています。今回は、EF210をTNカプラー対応にしたので、性能確認の意味も込めて、TNカプラーのコキ107を先頭に持ってきました。

この動画を撮影したときの速度が、スケールスピードでおよそ83km/h。コキ24両が通過するのに20秒ほど要しています。これまで、旅客列車では急行「きたぐに」や寝台特急「はやぶさ」の客車14両+機関車1両が最長でしたが、さらに10両加わると、やっぱり迫力が違いますね。

アーノルドカプラーのコキは1/150のスケールでおよそ14cm。24連で3m36cmになります。これにEF210-300を加えると、およそ3m50cm。

いくら廊下に線路を敷いているとはいえ、さすがに直線区間を延々と力走する姿の再現は、ちょっと無理ですね。廊下両端のカーブでは、下手したら機関車と最後尾がすれ違いますし。

こうして、迫力ある通過シーンを1点で眺めるのが良いかと思います。

写真を少し。

米タン・タキ12連を牽く

続いては、米タン12連。

コンテナ貨物の雑多感もいいですが、タキ1000の統一された編成も美しいですね。

最後に写真を3枚。

S字カーブは、右カーブ、左カーブ(あるいはその逆)を連続させるのがいいのかと思っていたんですが、間に少し直線を挟む方が、いい感じがしますね。

ただ、カーブのワイドレールに挟まれた普通のレールがちょっと目立ってしまいます。

直線のワイドレールは保有数が少ないので、今後どうするかは要検討ですね。全部をワイドレールに替えると、これまで買い揃えたレールが無駄になりますし。

というわけで、ECO-POWER桃太郎 EF210でコンテナ車・タンク車を牽く姿に、改めて力強さを感じたお話でした。