14系 急行「能登」(3) 七尾線を行く(TOMIX 98884)

TOMIXからJR移行後の14系急行「能登」のセットが発売されたのが昨年(2025年)3月のこと。
その購入時に、8両編成の客車と牽引機関車EF62の紹介を、続けて行いました。
牽引機+客車8両の編成としては、EF81版、EF62版とで、一応の完結ではあったんですが、2つ目の記事の最後に
前回、手が回らなかったEF62の準備を行い、ようやく急行「能登」を牽引させることが出来ました。
これを「完結編」としても良かったんですが、14系 急行「能登」なら、もうひとつ、やってみたいことがありますよね。
と意味ありげな言葉を書き残したまま、はや10ヶ月が過ぎてしまいました。
それから、大阪・関西万博だの旅行だのでプライベートを忙しくしていたのはただの言い訳ですが、やっぱり「やってみたいこと」は放置も出来ず、ようやく実施することにしました。
それは、14系「能登」が臨時で乗り入れた七尾線を走る姿、です。
七尾線乗り入れ
急行「能登」の列車としての小史は、旧客時代の「能登」をなんとなく再現したときの記事に書いています。
「なんとなく再現」というのは、10系寝台車6両(ロネ1+ハネ5)のうち、4両あるスハネ16(残るハネはオハネフ12)の手持ちが1両しか無く、残る3両を見た目が「なんとなく似ている」オハネフ12で代用したから、なんですが、その急行「能登」の小史の最後の方に、次のように書いてました。
14系化以降の1989(平成元)年7月から1991(平成3)年2月までの観光シーズン限定で、編成の一部(寝台車3両と座席車1両)が金沢到着後、七尾線を経由して輪島駅まで直通運転していたというのが興味のあるところですね。本当に「能登」エリアまで足を延ばしていたのですから。
https://try-widely.com/exp-noto/
残念ながら、ちょうどその頃の時刻表は手元になく、どのようなダイヤだったのかはネット上でしか知るすべがないんですが、下り列車限定で、金沢到着後、座席車(1~4号車)を切り離し、最後尾の8号車(スハネフ14)にDE10を連結して、逆方向となる津幡・輪島方面へと走っていたようです。
1989(平成元)年3月改正までは金沢方が寝台車でしたから、この方向転換が功を奏したのか、この乗り入れのための方向転換だったのか、いずれにせよ、臨時運転とは言え、関東方面から寝台車(+ 自由席車の一部)に乗った客が、そのまま乗り換えることなく能登半島の輪島まで直行できていたんですよね。
その後、直江津・金沢間、七尾・穴水が第三セクターに移管、なにより穴水・輪島間が廃止された上に、車両自体が残されていない今、思い出でしかなくなってしまいました。
金沢に5時台に到着した「能登」は、6時過ぎに身軽になって輪島方面へと発車、輪島には9時半過ぎに到着していたようです。
当時のディーゼル急行「能登路」で2時間強、普通列車を穴水で乗り継いでも3時間半程度ですので、客車とはいえ遅すぎると思ったら、臨時列車であるがゆえに、途中の穴水駅で30分近く停車していたりもしたそうですね。
← 8601レ 輪島
| 8 | 7 | 6 | 5 |
| スハネフ14 | オハネ14 | オハネ14 | オハフ15 |
輪島~金沢間の編成
延長運転時の急行「能登」
DE10の牽引
牽引機は、金沢運転所のDE10。
当時の七尾線は非電化で、津幡から和倉温泉までが電化されたのが、この臨時延長運転の終了となった1991(平成3)年秋のこと。なので、当然ながら牽引機はディーゼル機関車ですね。
DE10が14系以降の世代の優等列車を牽引した例は、それほど多くないんじゃないかと思いますが、思い出すところでは、陸羽東線を経由していた時代の寝台特急「あけぼの」、北海道の天北線を走っていた昼行急行「天北」…くらいですかね。
イベント列車ではそれなりにあったのかもしれませんが、って、この「能登」も定期列車としての牽引では無かったですけどね。
それと、入出庫の回送。

写真は21年前の長崎駅での「あかつき」回送の様子です。他にも、青森駅での「あけぼの」も記憶にあります。
現在でも、大阪の宮原支所では、客車はいなくなったものの時折見かけますが、非電化留置線への引き込み用途には、まだしばらく使用されるんでしょうかね。
オハフ15への加工
では、ここから模型の話へと移りますが、前回(昨年4月)の時点では、オハフ15はTNカプラー化したものの、アーノルドカプラーをTNカプラーに置き換える 0391「密自連形TNカプラー(Sカプラー対応・黒・24個入)」を使用しての簡易的なものでした。
というのも、車掌室側と言えども、中間車両ですからね。最後尾を飾るわけでもないので、妻面のジャンパ栓も取り付けていません。
なので、特に写真も撮ってなかったんですね。
ところが、今回は最後尾を飾るので、そのままでは下回りがちょっと寂しいですよね。
というわけで、用意したのがこちら。

JC6387 密自連形TNカプラー(SP・黒・カプラーチェーン、ジャンパ栓付)と、PZ6298 ジャンパ栓(TNカプラー用・ホース付/なし・機器箱×各4) です。
PZ6298の方は、「能登」に合わせて発売されたので、実はオハフ15用に、と用意してました。なので、いつかはこの記事を書かないと…と思ってたわけです(笑)
JC6387の方は、「オハネフ25形車掌室側用」として2022年12月ですから、TOMIX 98802「国鉄 24系25-100形特急寝台客車(はやぶさ)セット」と同時に発売されたパーツですね。
いつだったか、再生産のときに補修用&何かのときに役立つかも、としていくつかを調達していたものとなります。
基本、TOMIXのセット製品だとTNカプラーは標準で用意されているので、特に追加で必要となることは無いんですが、今回、用途は別ですが、使用する機会を得たことになります。
TOMIXの製品紹介ページにも
●<JC6387>TNカプラーに装着して使用します
とありますので、たまたまとはいえ、良かったです。
というか、このページに、
●主な使用形式:<98784>14系14形特急寝台客車(さくら)基本セット
<98785>14系14形特急寝台客車(さくら)増結セット
<98542>14-500系まりも基本セット
<98543>14-500系まりも増結セット
とありますが、「能登」のオハフ15には触れてないんですよね。そんなニーズは無かったんでしょうか。
PZ6298は、この通り、手前から機器箱、ジャンパ栓(ホース付)、ジャンパ栓(ホースなし)がそれぞれ4個入ってます。

あまり深く考えず、スハフ14と同じく、ジャンパ栓なしのを取り付けてみたんですが、いいんですよね。。

これを取り付けるんですが、もちろん、アーノルドカプラー用の台車から伸びる腕部分はカット。

こんな感じになりました。
妻面の車体部にあるジャンパ栓は、スハフ14と同じく、左側(車体外側)を栓のみ、右側(内側)をホース付きにしています。
取り付け前に、ランナーに付いた状態のまま油性ペンでホース部分に黒で着色。乾いてから、極小パーツピッカーで難なく取付。そういえば、このパーツピッカーを最初に使用したのがこの「能登」のスハフ14でのジャンパ栓取り付けのときでしたね。
ジャンパ栓取り付けに関しての詳細は、こちらをご覧ください。

車体部のジャンパ栓がある実車の写真をいくつか見ていると、車体側がホースありだとカプラー横のジャンパ栓はホース無しになるのかな、と思います。違ってたらすみません。。
見栄えの加工はこれで完了なんですが、ついでにと、室内灯を組み込むことにしました。例によって、座席車のみなので、今回はオハフ15の1両だけです。

LED部分に付属の遮光シールを巻き付けて、ボディを外した床下ユニットに開けられた集電スプリング用の穴に差し込むだけ。さすがは純正パーツです。

というわけで、客車側の準備は完了です。
TOMIXの室内灯取り付けは、こちらにも書いてますが、特に難しい点も悩む点も無いかと思います。
今回、オハフ15が最後尾となるんですが、カプラーチェーンの取り付けは、忘れてました。。
DE10への加工
こちらは、既存のKATO 7011-2 DE10 暖地形で、3年ほど前に購入した車両です。
その時の様子をこちらに書いています。
…が。
前後で非対称の位置となる運転台(キャブ)のDE10は、運転台が前寄りの向きで客車・貨車を牽引して走ることの方が多かったようですね。
確かに、同じ走るなら運転台が先端部に近い方が前方の確認もしやすいでしょうし、メリットも大きいのだと思います。
でも、いまだに、キャブが後ろ寄りの方が、DE10らしい、と思ってしまうんですよね。
これって、蒸気機関車とか、ロータス・セブンみたいな、運転席が両端には無い車両の運転席は動力装置の後ろにあるもの、というような刷り込みなんですかね。そっちの方が、安定して見えてしまうんです。
とはいえ、七尾線ではキャブ側を前にして急行「能登」が走っていましたので、今回はそれに合わせます。
※上りの回送ではそのままの向きで、キャブ側を後ろにして走っていたようですし、本線上では必ずキャブ側が前でなければならない、ということでもありません。
「あけぼの」の回送の際、青森駅から青森車両センターまで、キャブ側を後ろにして走って行ったのが印象に強く残っているからかもしれないですが、よく考えれば、基地から出発駅までの回送の方が、仕業的には始めに当たるでしょうからね。。

それはともかく、KATOのナックルカプラーをTOMIXのTNカプラーに連結できるように加工したのは、貨車連結側としていたキャブ側だけなんですよね。
つまりは、今回で言う先頭側。
なので、反対側にも加工が必要となります。
ただ、前後両側を加工すると、先頭に立った際の「粗」が目立ってしまうのがちょっと気になるところです。なんせ、ピンバイスでの手作業ですから。
ナックルカプラーの突起部を切り落とした後、その元突起部あたりに、0.5mmの穴を開けます。そこに、0.8mmで、貫通させないよう少し穴を拡げます。これで完了。

実際にはスハネフ14との連結ですが、カプラー交換やジャンパ栓取り付け、室内灯取り付けなどでオハフ15が手近なところにあったので、代用です。
急行「能登」輪島行
DE10の先頭のナックルカプラーを見せないよう、意図してぼかしたわけではないですが、はっきりと粗が目立つところは無かったように思います。
基本的には、暗いところを走ってますからね。
冬季の臨時運転だと、6時過ぎの北陸本線内はまだ夜明け前だったでしょうし、複線=北陸本線内ということで、辻褄はあったように思います。
それにしても、寝台車3両+座席車1両というのはコンパクトながらもちょっと豪勢な感じがしますし、なかなか面白い編成ですよね。
寝台車3両と座席車2両をDD51で牽く急行「だいせん」に通ずるものがあるような気がします。
そういえば、「だいせん」「ちくま」も、最近、走らせてないですね。。
最後に写真を何枚か。

この角度だとオハネ14までしか見えないので、ブルートレインっぽいですよね。
オハフ15を入れて、もう1枚。

床が異常に反射して、湖畔を走る列車みたいになってしまいました。
続いては、後ろ姿。

妻面のジャンパ栓がいい味を出してます。
細かい点ですが、屋根上のエンジン排気塔がないので、オハフ15らしい、といえばそうなんですが、スハフ14で代用しても、そんなには違和感ないかも、ですね。
今度は、後ろ側からDE10も含めて。

あえて少し高めから撮ってみました。
14系寝台車の後ろに、1両だけ14系座席車。なんか見た記憶がある様な気がしたんですが、これですね。14系時代の急行「きたぐに」。
乗降ドア横にJRロゴがあるので代用は難しいですが、いろいろ組み合わせを妄想してみるのも楽しいものです。
そういえば、最近、この「きたぐに」もそうですが、14系座席車を含む編成の記事へのアクセス数が増えたような気がしてました。例えばこれ。
ユーズドで購入した14系座席車を使用して、関西と九州を結んでいた夜行急行「阿蘇」「くにさき」「雲仙」「西海」を走らせた話ですが、なぜ急に?と思ったら、ちょうどその頃、KATOから「14系座席車 国鉄仕様」発売の発表があったんですね。
発売は今年6月(予定)だそうで、トレインマークが赤っぽく光るムギ球のユーズド車両は控えに回して、この新製品が欲しくなりますね。。
というわけで、今回はKATOではなく、TOMIXの14系急行「能登」の、(一応)三部作の締めくくりとして七尾線乗り入れの話を書いてみました。
いつもなら、関連する時刻表を掲載するところですが、先にも書いた通り、輪島乗り入れ時の時刻表が手元にありませんので、またいつか、入手したら追記しておきたいと思います。






















