懐かしの急行「きたぐに」を走らせる

2021年12月5日

9月に原色のDD51を購入してから鉄道模型を楽しむ時間が増え、カメラを貨車に積み込んで「鉄道模型に乗る」ということもやってみました。

昭和50年頃の急行「きたぐに」

走らせる車両は、まだまだ数えるほどしかなく、最近のお気に入りはDD51+12系客車だったんですが、Joshin webショップで、なぜかKATOの「10-1670 客車編成セット 寝台急行「きたぐに」(8両)」が数量限定で販売されていて、思わず購入してしまいました。

鉄道模型のマイブームが始まる前の今年5月に発売されたセットだったので、大半のショップで既に売り切れ。まぁ、当然ですよね。

ネット上を探しても、中古品はそこそこ見かけるのですが、新品を扱うお店では、定価販売のところくらい。20%OFFで新品を購入できる機会は、そうそうないのでは?と、購入してしまったわけです。

で、このセット。

座席車が12系に置き換わった昭和50年3月から、14系化される昭和57年11月までの急行「きたぐに」を再現することが出来ます。

寝台車がA寝台のオロネ10(1両)、B寝台のオハネフ12(4両)、グリーン車がスロ54、それに郵便車のオユ10、荷物車のマニ37が各1両の、計8両がセットになっています。一般の座席車は?というと、別売りです。

こちらは、セット販売のモノは手に入らず、手元にある12系(6両)で代用です。

というか、12系の座席車は、バラ(単品)で購入したんですが、両数は急行「きたぐに」を参考にしていましたので、それもあって、寝台車セットを「買いたい!」となったわけです。組み合わせれば、フル編成になりますからね。

子供の頃、カメラを片手に、大阪駅へと写真を撮りに行ったことが何度かあるんですが、3番線だったかにEF58を先頭に、いかにも古めかしい客車が到着する姿が印象的でした。(きたぐにの12系座席車の記憶はあんまり無いんですが…)

当時の憧れの的といえば、14系や24系の「ブルートレイン」でしたから、ブルーの車体に白い帯が入った車両こそが「憧れの寝台車」だったんですが、車両こそ青いものの白帯のない寝台車は、いかにも「旧型車両」という感じです。

このころ、急行「だいせん」は20系客車に置き換わってましたから、青い車体に白い帯の「古いながらにブルートレイン」だったわけですから、急行「きたぐに」は、昔ながらの古い急行列車だったわけです。

それが魅力的に映るのは自分が歳をとったから、なんでしょうかね。懐古趣味というのか。。

この時代の車両を集めたい、というわけではないんですが、急行「きたぐに」は別格。

大阪駅を夜に出て、朝に着く新潟駅で寝台車を切り離し、青森には夕方に到着するという、頑張ってる感、ですかね。寝台特急「日本海」には無い魅力があります。

そんな言い訳はともかく、手元に10系寝台車をベースにしたセットが届きました。

12系座席車を連結

最近のNゲージ車両は(って、30年前と比べちゃダメだとはわかってますが)、セットものの場合、連結器がアーノルドカプラーではなく、ナックルカプラーやKATOカプラーN(もちろんKATOの話)の車両で組成されていて、編成を組んだ時の見栄えが良くなっています。

が、手元にある12系座席車は、オハ12(中間車)の両側とスハフ12の中間車側は密自連形ボディマウントカプラーになっているものの、緩急室側はボディマウントのアーノルドカプラーが装着されています。

この12系座席車は急行「きたぐに」の1号車スロ54と、8号車オハネフ12の間に挟み込むわけですが、いずれもナックルカプラーが付いています。

ということは、このままでは組成できない、ということですね。

左がアーノルドカプラーのスハフ12 右がナックルカプラーのオハネフ12

スハフ12(スハフ12 100前期形 国鉄仕様)には、交換用の密自連ボディマウントカプラーが付属していて、簡単に交換できます。

ついでに、貫通させる(雰囲気)ので、幌を付けておきました。

しっかり、連結できました。

もちろん、反対側(スロ54側)も同様に交換しています。

EF58を連結

実は、このセットを購入した理由のもうひとつが「EF58」を所有していたことです。

確か、中古品を扱う専門店で、格安で購入したような気がします。第2次マイブームだった2015年1月(トワイライトエクスプレスを購入した頃)の購入ですね。

EF58は、さほど実物に馴染みがあったわけではないんですが、好きな機関車です。阪和線から紀勢本線へと走る普通列車をけん引していたからかもしれませんし、西村京太郎氏の作品「特急さくら殺人事件」の影響からかもしれません。。

「碓氷峠鉄道文化むら」にて(2010年5月撮影)

ちなみに、安かったのには理由があって、握り棒が1本欠損してます。

でも、好きな車両だったのに、走らせることなく眠らせたままブーム終了。というのも、前後両側のカプラーともに、KATOカプラーNが装着されていて、当時、アーノルドカプラーの車両しか持ってませんでしたので、「単機でしか走れない」という、なんだかなぁ、という状態だったからです。

でも、せっかく急行「きたぐに」のフルセットを走らせる機会に恵まれたのに、手持ちのEF58を眠らせたままというのはもったいないので、マニ37のアーノルドカプラーをセットに付属のナックルカプラーに交換してみました。

手前側の握り棒が欠損 それは置いといて…

実は、カプラーを交換して走らせてみると、最初のカーブで「必ず」勝手にカプラーが開放されてしまうんです。

さすがに直線だけの線路は敷けないので、原因を調査。

すると、EF58の「カプラースプリング」が無かったんです。スプリングって大事なんですね。。

他の眠っているKATOの車両からスプリングを失敬して、カーブでも無事に通過するようになりました。

走らせるルートを検討

今回走らせるのは、もちろん急行「きたぐに」。客車14両に機関車1両の計15両。

できれば、カーブにかからず直線で走れる区間を設けたい、でも、前回のように壁際に沿ったオーバルの変形ではちょっと面白みにかけるので、今回は、オーバルをぐっと絞って、複々線のような区間を長い目にとってみました。

それと、ネタ半分、実用半分で上下線の間にちょっとしたヤードを作ってみました。

手前の分岐と左端の線路が複線を形成。右側の2本の複線とが、手前側でループを作っています。

すれ違いと並走(追い越し)が比較的長い時間楽しめます。

というところで、今回はここまで。

実際に運転するところは、こちらをご覧ください。